ただ、木を植えること以上に大切なことがあります。木を育てるのは現地の人ということです。そして、植林が自分たちにとって必要なものであるという理解を促す必要があります。そこでこのNGOでは植林をした後も年に2回ほど定期的に現地視察を行うなど長期的なサポートを行っています。最初の一歩を踏み出すサポートは惜しまず、それぞれの段階でできる範囲で支えていきます。しかし、育てて伸ばして地域に根付かせていけるかは現地の人たち次第です。
現地のことは現地の人たちですべて解決することが理想ですが、どうしても解決しないこともまだまだ多くあります。それでもパートナーとして支援することで、1回きりではない持続可能なものにしていくことができると、このNGOは考えています。そして、ゆくゆくは手を引いた後も現地の人たちだけで回していけるようにという想いを込めてパートナーという形をとっています。
「自分が頑張った分、現地の人たちの支援につながっているということが続けていける原動力になっていて、自分自身とても勉強にもなっている。毎日同じ業務はないからこの仕事が楽しい」とスタッフの佐藤さんは言う。
地球に生まれてきた者として、私にも何かできることがあるのではないか。そう思えるようなお話でした。