専門家でも研究家でもないので、正しい答えを出すつもりはないが、もっともらしい理由を考えると、災害が身近になっているからかもしれない。2010年以降だけでも東日本大震災、平成23年台風12号、平成26年豪雪、広島の土砂災害、御嶽山噴火、熊本地震、大阪北部地震、平成30年7月豪雨、北海道地震。なんとも幅広いバリエーションとエリアで起こっているのだが、災害が身近だったのは今に限った話ではない。
同じような不安を抱く先輩たちがいた。江戸時代のお江戸の方々だ。江戸の華といえば喧嘩と火事と言われるが、関ケ原の合戦の翌年から大政奉還までの間、いわゆる江戸時代に起こった大火といわれる大火事の数は、大阪で6回、京都で9回だったのに対して、江戸では49回。大火以下のものにいたっては約1800回起こっていたという。