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知っていましたか? 江戸っ子はミニマリストだったということを

ミニマリストが増えていると聞いたときは驚いた。てっきりミニマル・ミュージックの先駆者であるスティーヴ・ライヒの音楽が流行っているのかと思ったが、どうやらそうではないようだ。ミニマリストとは、必要以上に物を持たず生活をする人たちのことらしい。現代というと大量消費の時代と言われて久しいが、そうした流れとは真逆のスタンスで、自分にとって本当に必要なものはなにかを見つめ直し、あわよくば自分をも見つめ直すそうだ。

ネットによると、ミニマリストという考えは2010年ころに海外で登場したようだが、海を渡って日本でも受けているのはなぜだろうか。ほのかに香る禅的な匂いに親近感を覚えるのだろうか。思えば似たような言葉である断捨離も語感がなんとなく禅的というか仏教ぽい感じがする。字違いで舎利を断つなら問題だが。

自分にとって本当に必要なものを見つめ直す機会?

専門家でも研究家でもないので、正しい答えを出すつもりはないが、もっともらしい理由を考えると、災害が身近になっているからかもしれない。2010年以降だけでも東日本大震災、平成23年台風12号、平成26年豪雪、広島の土砂災害、御嶽山噴火、熊本地震、大阪北部地震、平成30年7月豪雨、北海道地震。なんとも幅広いバリエーションとエリアで起こっているのだが、災害が身近だったのは今に限った話ではない。

同じような不安を抱く先輩たちがいた。江戸時代のお江戸の方々だ。江戸の華といえば喧嘩と火事と言われるが、関ケ原の合戦の翌年から大政奉還までの間、いわゆる江戸時代に起こった大火といわれる大火事の数は、大阪で6回、京都で9回だったのに対して、江戸では49回。大火以下のものにいたっては約1800回起こっていたという。

江戸っ子が宵越しの銭を持たない理由

江戸の町は世界にも稀を見る火災都市だったわけだが、そうなるとおのずと江戸っ子の生活はシンプルライフになる。江戸っ子は余計なものを持たない。どんなに立派なものを持っても、すぐに燃えてしまうからだ。だから宵越しの銭を持たないわけだが、目指せ懐古主義と言いたいわけではない。てやんでえな精神に憧れを感じなくもないが、江戸時代と今では色々勝手が違う。ただ、といっても災害は身近だ。だから、もしものときのことを考えて、自分にとって本当に必要なものは何か、区分けしておくことも悪いことではないのではないか。

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