Kifu de Mode

NPO法人 棚田LOVER’s
住所 兵庫県神崎郡市川町谷915
設立年 2007年
団体HP http://tanadalove.com/index.html
団体FBページ https://www.facebook.com/tanadaLOVERs/

理事長

永菅裕一

団体概要

ある農家さんから「あと5年で棚田がなくなる」と聞き、「先祖代々引き継がれた美しい棚田を守りたい!」と結成されたのが、棚田LOVER’sです。
豊かな自然が広がる奥播磨地域に、日馬富士と呼ばれる『笠形山』という山があります。その山の木は姫路城のご神木にも使われ、水は姫路地域の水源にもなっています。
かつては、その笠形山のふもとにもたくさんの棚田がありました。笠形山のおいしい水で育ったお米がとれる棚田がありました。
しかし、現在はその棚田も徐々に放棄され、失われてきています。
棚田LOVER’sでは、その笠形山のふもとの棚田を後世に残そうと、地域に根付いた棚田保全の活動を行っています。
また、農作業体験やイベントによる棚田保全の普及啓発活動も実施し、都市と農山村地域の人々の交流を通して、持続可能な循環型社会を目指しています。

注:設立は2007年、NPO法人格取得は2010年

 

キフレポ
Kifu de Modeが見たこと聞いたこと


受賞歴

2012年11月 「あしたのまち・くらしづくり活動賞 振興奨励賞」受賞
2012年11月 「美(うま)し近畿景観づくり活動賞」受賞
2012年12月 「人間サイズのまちづくり賞 兵庫県知事賞」受賞
2013年6月 「近畿ろうきんNPOアワード奨励賞」受賞
2015年5月19日 ソーシャルビジネス支援プログラム共感賞
2016年10月20日 生物多様性アクション大賞2016年入賞(2014年も入賞)
2016年 山や川や海や田畑や森林など多様なアウトドアのフィールドで、より良い未来を支える子どもたちを育むリーダーの功績をたたえ表彰する「JAPAN OUTDOOR LEADERS AWARD2017(以下、JOLA2017)」で、日本各地から応募された81名のリーダーを審査した結果、ファイナリスト10名の1人に理事長が選ばれる。
2017年3月5日 オーライ!ニッポン大賞審査委員長賞(農林水産省主催)

 

伝えるだけでは意味がない、実践することの意味 ~棚田を残すためにできること~

記者:山脇新一郎

 

 

 

ストラディバリウスといえば、奏でる音もさることながら価格も破格な楽器である。

オークションでは10億円以上の値がつくそうだが、ここまで高値になるのは現代の技術では製造ができないからだ。
このような失われた技術のことをロストテクノロジーという。

 

これは海外だけの話ではない。
例えば、戦艦大和の主砲がそうだ。大和が沈んだのは1945年。
それから数十年しか経っていないが、現在は主砲を再現することができないのだという。
軍事技術の発展とともに必要なくなり、失われるべくして失われた技術とも言えるが、もっと身近で失われつつあるものがある。それが棚田だ。

 

棚田というのは傾斜地に石垣を積んで作った段々の田んぼなどで、山間部の人たちが長く培ってきた農業技術、そして、文化の結晶である。
そんな棚田が後継者不足によって失われつつあるのだが、それを必死に食い止めようとしている人たちがいる。それが『棚田LOVER’s』だ。

 

 

 

 

2007年に理事長の永菅さんが学生とともに立ち上げた団体。
大学生の頃に農家の方から、あと5年で棚田がなくなってしまうかも、という話を聞いたのが、団体を立ち上げようと思ったきっかけだという。
キャッチコピーは『棚田を愛し、棚田を育む ~未来の子どもたちのために~』。
ただ、この団体が面白いのは棚田を残すだけを闇雲に叫ぶわけではないところだ。

 

「棚田のことを伝えていくことは大切ですが、伝えるだけでは説得力がないと思うので、団体でもお米を育てることにしました」と永菅さんは言う。

 

ただ、言うは易し行うは難し。初年度から痛い目に合った。
鳥獣被害のことは頭で分かっていたつもりだが、収穫間近のある日、イノシシやシカが現れて稲を真っ逆さまにひっくり返して行ったのだという。
その結果、収穫できたお米は手のひら1杯分。

 

最初はそんな有様だったが、今では10年選手。
現在は『棚田エコ学園』と称した今年で5年目となる本格的なお米を育てることを学ぶことができる講座や、棚田で穫れたお米と新鮮な野菜を通信販売する『農楽屋(のうがくや)』の他に、さまざまなイベントも行っている。

 

 

モノキフする