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外国にルーツを持つ子どもたちと見つめる未来:オコタック

NPO法人おおさかこども多文化センターの副理事である村上さんと、事務局長の橋本さんに取材しました。まず、このNPOはどんな社会問題に対して活動をしているのか聞いたところ、出稼ぎなどの親の都合で、外国から日本に来ることになった子どもへの支援を行っているそうです。

現在、日本では外国人労働者の受け入れが進められていますが、親について日本に来る子どもも増えています。ただ、そこに問題があります。そうした子どもたちの多くは、日本語をまったく学んでいないために、日本の子どもたちとコミュニケーションが上手くいかず、イジメを受けたり孤立している傾向にあります。

外国をルーツに持つ子どもたちも、この国の将来を担う人材です

「こうした子どもたちは増えていますし、これからもっと増えていくと思います。しかし、こうした問題の認知度が高いとは言えず、国からの支援もほとんどありません。ただ、こうした子どもたちは日本の子どもたちと同じように、この国の将来を担う人材になる可能性が高いです。だから、充分な教育を与え、自分の力を発揮できるようにサポートするのが、当NPOの仕事です」と言うのは村上さんと橋本さん。

このNPOでは主な活動として、そうした日本語が苦手な子どもたちへの教育の行い方についての学校の先生向けのセミナーを行っています。また、図書館に多言語の絵本を展示することで、そうした子どもたちの存在を認知させる意図と、外国には図書館を無料で利用できない国も多いため、そうした子どもと親に図書館を身近に感じてもらう意図も含めた、共生の場を作ることを目的とした啓発イベントも行っているそうです。

イジメや孤立から母国語を恥じるようになってしまう子どもたち

取材の中で印象に残った話がありました。それは「子どもたちの自尊感情を育てたい」という話です。外国にルーツを持つ子どもたちは、日本語が母国語ではないことからイジメや孤立を経験することが多いため、母国語を恥じてしまったり、自尊感情が低下してしまうことが多いそうです。そこでこのNPOでは、周りとは違う母国語を持っていることをマイナスではなくプラスととらえてもらうように、そうした子どもたちを集めて、駅前で切符を買う外国人観光客向けの案内ボランティアも行っています。これにより母国語を使うことが誰かのためになることを実感してもらうことが目的です。

確かに、こうした子どもたちは自分と周りの違いに悩むことはあるかもしれない。しかし、その違いこそを肯定的にとらえて欲しい。そう祈らずにはいられない取材をなりました。

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