キフレポ

災害ネットワーク、繋げるもの、繋がったもの​

今回、私は日本災害救援ボランティアネットワークを訪問しました。訪れたのは事務所でしたが、その壁には子どもたちを対象とした啓蒙活動の様子を写した写真が掛かっていました。また、防災を象徴するキャラクターがかわいく飾られていました。

お話をして頂いたのは日本災害救援ボランティアネットワークの常務理事の寺本さんという男性でした。笑顔が印象的な親しみやすい方で、リラックスしてお話を伺うことができました。

緊急時だからこそスピードと繊細さが求められる仕事

私は、まず日本災害救援ボランティアネットワークの活動内容について尋ねました。寺本さんのお話によると、その団体の名前が示すように、当団体は災害が発生したときに、被災者と救援ボランティアのあいだのネットワークをつくることが主な活動ということでした。災害発生時に、災害の被害者の状況と、ボランティアの方の条件を双方鑑みて、適切な救助体制を構築する。行方不明時から72時間を過ぎると生存率が激減するという話がありますように、災害が発生した場合、その対応は秒読みで行われることになります。しかし、安全確保の観点、適切さの観点からボランティアの方を間違った配置にしてもいけません。スピードと繊細さが求められる大変な仕事であると感じました。

それでは、一体、平時には当団体はどのような活動を行っているのだろうか。私はそのような疑問を抱きました。寺本さんに伺ったところ、普段は子どもを含めた様々な市民に防災に関する啓蒙活動を行っているということでした。内容としては、例えば、災害時にどうしても大きな被害を受けやすい高齢者や障害者の方が災害に巻き込まれたとき、どのように救助すればよいのかということを実践的にレクチャーしたり、また子どもたちを対象に樹木の伐採をさせることにより森林の適切な保全について伝えたりしているということでした。災害の被害を最小限に抑えるには日頃の備えが不可欠です。こういった活動を通して自然に防災に関する意識を持たせることで、もしも災害があったとしても被害を最小限に抑えることができればよいなと思いました。

平時の活動のテーマは「防災と言わない防災」

この平時の活動のキーワードが、「防災と言わない防災」という言葉でした。少し哲学めいた言葉かもしれないですが、私は大切な言葉だと感じました。この言葉は、日常の中で自然に災害から身を守る方法を学んで欲しいという思いを込めた言葉だということです。当団体の活動において用いられているタイトルで、この団体の理念を象徴した言葉だと感じました。

会話が進み、活動について教えてもらった後で私は、寺本さんに「活動において、特に達成感を感じられた瞬間はありましたか?」と尋ねました。救援を受けた方たちが、今度は本活動の支援する側として関わってくれたこと。一度結んだ繋がりが、大きく広がっていったこと。それは一つの達成感でした。そのように、寺本さんは語ってくれました。

私は最後に寺本さんにこれからの夢について聞きました。何か、講習会を開きたい。高齢のかたから、若者まで自由に参加できるコミュニティを。コミュニティは災害において大切な意味を持つ。今の時代だからこそ、そのような取り組みを行いたい。そう話す寺本さんの瞳はとても優しく、力強く輝いていました。

モノキフで応援しませんか?

NPOの活動は寄付で成り立っています。でも、お金の寄付はちょっと。そんな方のために断捨離するだけで応援できる仕組みをご用意しました。