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プロでも親の介護は焦るから、困ったときの頼れる先を作る

便利な時代になったものだ。「ググる」という言葉があるように、分からないことがあっても簡単にインターネットで調べることができる。ただ、情報があまりに多すぎて、どの情報をチョイスすれば良いのか分からなくなることも多くなった。

日本が高齢化社会と叫ばれるようになって久しいが、現在は高齢社会を飛び越して超高齢社会に突入したといわれている。WHO(世界保健機構)によると、その国の人口の7%を高齢者が占めると高齢化社会と呼ぶそうだ。ちなみに14%で高齢社会、21%で超高齢社会。つまり私たちは待ったなしで地雷原に立っているわけだが、そんな社会の高齢化と比例して取り上げられるものといえば介護の問題だ。

介護施設のリストを見ても、どこの施設が良いかまでは分からない

もし、誰かを介護することになったとしたら、あなたはどうするだろうか。この問いに対して役所と答える人もいるかもしれないが、役所は1~100まで手を貸してくれない。例えば、介護施設を選ぶとしよう。いくつかの施設情報が掲載されたリストやパンフレットは貰えるが、どこの施設が良いかまでは教えてくれない。それならパンフレットから情報を得ようとするかもしれないが、そこには表面的なことしか載っていない。結局のところ施設まで足を運ぶしかないが、手間はかかるし、行ったからといって全て分かるわけではない。でも、それが解消されるとしたらどうだろうか。

介護をする家族の目線に合わせたサイトづくり

NPO法人みやっこサポートの代表、中島さんは福祉施設に長く勤め、事務や介助や相談業務など幅広く携わってきた。その経験を生かして介護に関する有益な情報や、どこの施設でどのようなサービスが行われているのか、一目で分かるようなサイト『ともにいきるネット』の準備を進めている。

「突然、介護は降りかかるものです。私は介護を仕事にしてきましたが、そのときが来ると慌てました。だから介護をする家族の目線に合わせたサイトにしたいと思います。施設の情報については、施設にご協力頂いた質問状の回答をただ入力したものではなく、生きた情報を発信するように心がけています」と中島さん。

今回は高齢者向けの支援について書いたが、このNPOはそこに特化しているわけではない。障がい者や子育て中の方だけでなく、一般の方も合わせたすべての人が困ったときに情報を探すことができるサイトを作っていく予定だという。

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