ICT的な広報ツールには3種類ある。ホームページ(以下HP)、SNS、有料広告だ。有料広告を使うのは資金的にNPOには難しいが、グーグルアドグランツのようなNPO向けの無料広告サービスがある。最近、NPOによってはHPを作らず、SNSだけで広報しているところもあるが、団体としてのブランド力を向上させるためにはHPが欠かせない。例えば、SNSには財務表を載せることができないからだ。一方、SNSは評判や口コミを獲得するのには欠かせないが、これら以外にも広報ツールはある。販促効果を狙うのであればDM、権威性を求めるなら新聞や雑誌に掲載されるためにプレスリリースを行う必要がある。
ただ、すべての広報ツールには長所もあれば短所もある。色々あるのであれこれ使いたくなるが、振り回されてはいけない。それぞれの特性を見極めながら上手く使いこなす必要がある。例えば、同じSNSでも違いがある。フェイスブックなら中年、主婦ならアメブロ、若者ならツイッターという感じで、顧客となるターゲット層が利用しているSNSと示し合わす必要がある。また、自分のスキルに見合うものを探すことも大切だ。
文章ならブログ的なもの、写真ならインスタ、動画ならYouTubeという感じだ。色々使うよりも絞り、作成能力を磨くべきである。ただ、広報ツールはICT以外もある。昔ながらの方法だが、チラシやサンプルの配布、イベントでアピールする方が効果的なこともある。そして、広報しっぱなしも良くない。ある程度の期間、発信したら振り返って、改善点を見つけ、改善を施していくことが大切だ。