「何回も足を運んでもらえるような場所にして、そこで出会う人たちの輪をどんどん広げていき、いずれは1つの大家族のように、みんなの居場所になれば」と村山さんは言う。
東灘の人たちが非常時に自助的に助け合えるかは、そのときにならないと分からないが、現在、ここに通う人たちは数えきれない。それを見ていると何か前向きな形を築きつつあるように思う。また、下村さんも言う。
「これといった取り柄のなかった私でも、東灘の人たちの役に立つことができるということ、そしてありがとうと言ってもらえることで私にとっても居場所になっています」
シンプルだが生身のある言葉を聞いたような気がして心に響いた。人とつながり助け合う。お互いのつながりが、このNPOの良さえあり強さであると感じた。