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全国で広がりを見せる無料塾とは?:阪神つばめ学習会

今、無料塾が話題になっています。家庭内の経済的な理由などから、有料の塾に通うことができない子どものために、無料で勉強を教える場所のことですが、こうした活動は全国的な広がりを見せています。今回、その活動を行っている「NPO法人阪神つばめ学習会」に取材をしました。

色々な問題を抱えながらも勉強への意欲にあふれた子どもたち

このNPOの学習会を利用する子どもは、小学生から高校生までの幅広い年代です。ここを利用する理由は先にもあげましたが、実は経済的な理由ばかりではありません。中には両親が共働きで家にいることができない子どももいますが、彼らの多くは勉強への意欲にあふれています。ちなみに1度の学習会では15名ほどが利用するようです。

講師は大学生や社会人ですが無償で教えています。登録している講師の数は180名ほどで、学生と社会人の比率は半々です。西宮という土地柄か、学生は関西学院や甲南大学が多いです。社会人は企業勤めの人のほかに現役の先生などもいますが、それ以外にも様々な職種の人がおり、子どもたちだけでなく学生の講師にとっても有意義な場となっています。

こどもたちに寄り添い夢を応援できる場所

このNPOの活動に携わる人たちは、どのような思いがあるのでしょうか。社会人のFさん(20代女)は「もともとNPOに興味があり、自分でできるボランティアを探していると、この活動を見つけました」、学生のAさん(20代男)「ボランティアは初めてでしたが、学校のゼミで社会保障のことを学んでいて、子どもの貧困や学習支援の場を見てみたいと思って参加しました」とのことです。このNPOの活動を一言でいうとという問いに対しては、「子どもたちの夢を応援できるような場所」「それぞれの子どもに寄り添って勉強を教えられる場所」「小学生から高校生までの広い学年層の子どもたちがいる場所」という答えがありました。

また、利用している子どもたちにも話を聞いてみました。将来の夢はなんですかという質問に対して、「ゲームを作りたくて大学ではデザインの勉強がしたい」「弁護士。人を救える仕事がしたい。かっこいいから」「幼い頃に心臓を手術したから、将来はお医者さんになってみんなを救いたい」「読書が好きで特に将来の夢はないが、人の役に立つ仕事がしたい」という声がありました。

問題を感じさせないアットホームな学習会

最後になりますが取材をしていて気づいたことがあります。この学習会の間、子どもたちの態度は様々で、黙々と自習する子もいれば、分からない問題を解くために講師に質問していたり、友だちや講師を巻き込んで難しい問題に取り組んでいたり、講師と時々冗談を言い合う子など様々ですが、このNPOが活動する背景にあるはずの貧困や教育格差の問題を感じさせない、アットホームな雰囲気を醸し出しているのが印象的でした。

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